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えがおをつくるアートワークショップ
えがおをつくるアートワークショップ
岡山大学にて、笑顔をつくるアートワークショップとして、「自分の笑顔になってほしい相手」に作品をつくる活動を行いました。どうやったらその人は笑顔になってくれるかな?と一生懸命考えながら、子どもたちは製作をしていました。普段、料理をしたり、絵を描いたり、なにかを作ったりするときには、「誰かのために」という思いが背景にあるのではないでしょうか。それが原動力となり、夢を目指す姿勢にもつながります。今回の活動は、そんな子どもたちの姿を捉えることができました。


―――まずは私たちが―――
私たち大学生は、来てくれる子どもたちに笑顔になってもらうために、前日から作品を製作。子どもたちが来た途端、私たちが作っていたメガネやマ ント、ステッキ、カバンを嬉しそうに身に付ける姿を見て、気づけば私たちも、自然と笑顔になっていました。誰かのために行動したことが誰かに認められることは、自分の自信や、次もやってみたいという気持ちにつながることも私たち自身実感しました。

―――作品が相手に価値づけられると―――
相手が使えるものをつくる、笑ってもらえるものをつくる、友達の好きなものをつくる。
誰かに笑顔になってもらおうと作品を作り、それが認められることは、自然と表現への向き合いを強め、次の表現活動の意欲につながります。工作などの作品製作で家族などの存在に認めてもらう経験を増やすことは、その相手に認めてもらうために工作という手段を使うことになり、学びが日常に開く可能性が見られました。


えがおおとどけ展
ワークショップ後には、「えがおおとどけ展」を行いました。
「笑顔をつくるアートワークショップ」で子どもたちが笑顔にしたい相手のためにつくった作品と、実際に相手を笑顔にした写真、そして、子どもたちの製作中の姿を展示しました。この展示会を通して、様々な人の関わりや、表現することへの思い、みたいなものを感じることができました。
ご来場いただいたお客様が、「僕もこういう活動を増やしていきたいんです。」「防災にも活かしたいです。」「親と子どもの絆が素敵ですね。」と口にされていました。人とのつながりの大切さを認識するとともに、「美術」というものを様々な視点から素敵だな、と言い合えることが素晴らしいと感じました。美術が身近な存在でないかもしれない人にとっても、自分の目線から美術の良さを捉えてみようとしたり、活動に活かしたいと思う姿を見て、こんな風に思いが広がっていく力が子どもたちの表現やアート活動に存在するんだと感じた素敵な機会でした。




展示会最終日には、前回のワークショップに参加した子どもたちに展示会に足を運んでいただき、もう一度、誰かの笑顔のための作品製作を行いました。少し恥ずかしさを感じながらも、自分の写真や、笑顔にした相手の表情を真剣に見る姿を目にして、「あのときこんな気持ちだったな」「そういえば自分こんなことしたんだ」と、「だれかのために表現する」ということに向き合ってくれていたのではないかと感じています。
作品製作の姿を見ていて、前回よりも「自分でこれをつくりたい!」という思いをもって積極的に作品を製作する姿を目にしました。前回は、保護 者の方や先生に身を任せていた姿が見られた子どもたちも、自分から材料、色、道具を選択する姿が印象的でした。「この人を笑顔にしたい」という相手が明確に決まっていて、その人のために全力で製作に取り組む姿を見て、誰かのために作品を製作するという楽しさ、みたいなものを感じてくれているのではないかと思いました。