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STartLE project 06

​感温変色!サーモイス

​電車に座った時に、自分より前に座っていた人の体温や形を感じたことはありませんか。

物体としての椅子は変わっていないのに、それだけで、自分が座っている椅子と、他の人が座っている椅子を全くの別物のように感じてしまいます。そこにいない人の存在を感じて、想像してしまうなんて、不思議ですよね。

このような心の動きを人間らしさと捉え、体温で色が変わる椅子をつくってみました。

試作① 32度で変色する塗料を刷毛で2度塗り

​試作② 25度で変色する塗料を刷毛で2度塗り

LINE_ALBUM_サーモイス_230830_33.jpg

試作①では、色が変わるまでにかなり時間がかかってしまい、座って、自分の体の形が残る、という体験をうまくつくることができませんでした。

人の体温は35~36度くらいが平熱と言われていますが、体の表面は意外と温度が低いことを学びました。

試作②では、自分や他の人の跡が残る椅子をつくることができました。

跡が残るのは恥ずかしいという反応が多く、誰かの背中やお尻の型がついた椅子に座ろうとする人はあまりいませんでした。

​また、外に置いていると全体的に色が白っぽくなってしまいました。

この椅子の使いどころや、もっと触ってみたり座ってみたりしたくなる工夫を考えることが次の課題です。

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