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STartLE20 おしくら満充

​普段見えない空気が、見える・感じる

空気の詰まったビニール袋のバルーンで部屋をいっぱいにして、その中を歩きました。

​空気に押し返される感覚や、包まれる感覚を体験し、私たちが普段生活している空間には、たくさんの空気があったことに気づきました。

小学生の子どもたちは、空気がパンパンに入ったビニール袋をバレーボールのように弾ませ たり、体を使って押したり跳ねたりしながら、とてもエネルギッシュに遊んでいました。

その空間をいっぱい使って「空気のかたち」を存分に楽しんでいるようでした。

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一人の小さな3歳の女の子が、大きなビニールの下 に何度も何度も潜り込んで、静かに身体を丸めてうずくまっていました。

周りの子たちが飛んだり跳ねたり遊ぶ中で、その子は一人でゆったりとその空間に身をゆだねていました。

その様子はまるで、母胎の中にいる胎児のように見えました。

同じ素材、同じ空間であっても、子どもたちそれぞれ感じ方や関わり方は本当にさまざまで、そこに子どもたちの個性や心の動きが映し出されていたように思います。

「アート」とは、作品を作るだけではなく、このような体験を通して、内面にふれる事でもあるのだと感じました。

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